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2010年08月26日

生きること死ぬこと

 先日亡くなった、アニメーション監督の今さんの"最後のブログ"を読んだ。


 5月に余命宣告、臨死体験もして先日の最期。
 病と向き合いながらも、これほどまでの文章を残せる覚悟というものに心を打たれた。

 泣いた日もあっただろうし、死ぬことを考えて気が遠くなりそうになったこともあったかもしれない。
 でも冷静に自分のやるべきことを整理し、言葉にし、人に伝えるのはすごいこと。

 ご両親のくだりで泣いた。

 親より先に死ぬのも、親が先に死んでしまうのも、どちらもつらいもの。
 あれもやっておけば、こうやっておけばと後悔することも多い。




 ちょっと仕事で凹んでじわりと泣いた夜。
 今さんのブログでさらに泣き。
 仕事のことで励ましてくれた先輩が「お母さんが言ってるよ。『がんばれるように生んである。生きてる人ががんばんなくてどうするー』って」と。
 その人もご両親を既に亡くしている人で、私の母が亡くなっていることも知っている。
 涙腺決壊。。。


 母も闘病中、生きたいという希望と自分の余命に対する覚悟との戦いをしていたんだと思う。
 子供たちには言わなかったけど、父には「病気と向き合って闘う」と言ったと、母の死後に聞いた。
 母も今さんみたいに何かせめて一言でも書き遺していなかったのかなと、今ふと思う。
 わたしは母の病気は治ると信じていたし、母だって闘う決意をしていたんだからきっと治ると思っていたはず。だからあえて遺していないということもあるわけだけど。





 たまたま2-3日前、「世界が滅亡するとわかったとき。どうする?」と聞かれた。
 うーん、と悩んで答えたのが「生きてきたことに感謝したい」。
 えらいなぁって言われたけどそんなことはない。
 きっと怖くて怖くて大泣きすると思う。でも最後に腹を括るんじゃないかなと思っただけ。
 そうしたらきっと出会えた人たちや自分が生まれてきて生きてきたことに感謝できるんじゃないかなぁと。



 "死ぬというだいじな仕事"(残念ながらこの本のタイトルしか知らない)という言葉があり、
 「死に様ではなく、生き様をお伝えしましょう」(だったっけな、『ラスト・サムライ』のセリフ)という言葉もある。
 どちらも大事にしていかなきゃいけないなぁと、今さんが残した言葉を見て思った。



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Posted by みっぴー at 23:59│Comments(0)日記
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